2丁目 東松家住宅の正月2

　昨日紹介した東松家住宅の正月膳ですが料理の説明文も上げた方が良いかと思い、謎解きゲーム（江戸川乱歩の不完全な事件帖）ついでに撮影してきました。

　お屠蘇です。屠蘇は説明にあるように長寿の薬の意味合いもあり、江戸や明治時代は一般家庭では味醂が主だったと言われています。

　　家人の膳の説明文には雑煮と、黒豆と他作りの小皿が書かれていますが、奥に人参や椎茸、里芋などを載せたうま煮の小皿も置かれています。

　雑煮です。すまし汁に角餅の東日本のスタイルです。サンプルでは納豆が載ってるように見えますが削り節です。また説明文にはありませんが、添えられている青菜は餅菜と思われます。

　一の重は田作り、栗きんとん、酢ごぼう、ハゼの昆布巻が入っています。

　二の重は鰆の照り焼き、だし巻き卵、酢レンコンです。

　三の重は野菜のうま煮、黒豆となっています。

　手前左側が上座です。膳には猪口、お屠蘇のほかに徳利が置かれているので、お屠蘇のほかにもお酒も呑んでいたのでしょう。

　来客用の料理の説明文です（画像は昨日参照）。新巻鮭と大根のなますは所謂紅白なますで柚子を器にしています。

　この日の朝は寒くて手水鉢の水も凍っていました。

　本館も、どうぞご覧下さい→https://ken-k.cocona.jp/