蒸気機関車の石炭

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 明治村には12号と9号の2両の蒸気機関車がいますが、石炭や水などの補給や整備は北口付近の明治村とうきゃう驛奥にある機関庫で行われます。


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 そこには燃料である石炭もありますが、これは正確には石炭そのものではなく、ピット練炭と呼ばれる粉状の石炭をピットという糊で混ぜ合わせ玉にしたものが使用されています。

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 長崎居留地二十五番館内に展示されている説明文です。豪州や中国、ロシアの石炭を原料としています。ピッチ練炭を使用する理由としては石炭と比べてムラなく均一な状態に出来、効率良く燃焼する燃料が確保できる点があると思われます。また不純物を減らせるので沿線火災の原因となる火の粉が飛びにくいという利点もあります。このため国鉄時代後期から今に至るまで蒸気機関車の燃料といえばピッチ練炭が主体となっています。

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 訪問するタイミングもありますが、このように大量のピッチ練炭を目にする時もあります。

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 駅で出発待ちをしている機関車をのぞき込むと運転台後方に積まれたピッチ練炭を見ることもできます。


本館はこちら→ http://www.ken-k.pvsa.mmrs.jp/



by k0531k | 2019-10-10 23:33 | 明治村 | Comments(0)